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池田若菜 / 岡田拓郎 / 増渕顕史 - September 23, 2021 (1枚組CD)
¥1,650
SOLD OUT
型番: meenna-959 限定250部 2022年7月リリース 1. Trio (31:13) 池田若菜:ハーモニカ 岡田拓郎:アコースティック・ギター (CDジャケットには、electric guitar と誤表記) 増渕顕史:アコースティック・ギター 池田若菜は、作曲作品の演奏から即興音楽、ポピュラー音楽まで幅広く活動を続けるフルート奏者。実験音楽集団、Suidobashi Chamber Ensemble のリーダーでもある。2021年に、スイスのチェロ奏者 Stefan Thut とデュオ・アルバム『afar』を Ftarri レーベルからリリース。ギタリストの増渕顕史は、2000年代後半から即興演奏を開始。2018年からは、アコースティック・ギターによる演奏に専念している。池田と増渕のふたりは Ftarri に馴染みの演奏家だが、ポピュラー音楽シーンで活躍するギタリストの岡田拓郎の参加を意外に思う人はいるかもしれない。しかし彼はかなり前から即興音楽にも関心を持ち、池田若菜らと「發展」という即興演奏のグループをやっていたこともある。 池田若菜、岡田拓郎、増渕顕史の3人は、2021年9月23日に東京、水道橋の Ftarri に出演。最初に岡田と増渕がデュオで演奏し、セカンド・セットで池田が加わりトリオで演奏した。本CDはこのトリオ演奏 (31分) 1曲を収録。池田はいつものフルートではなく、ここではハーモニカを使用。岡田と増渕のアコースティック・ギター、池田のハーモニカのそれぞれのサウンドが重なり合い、味わい深い演奏を披露している。 未開封新品。
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山㟁直人 - 電話太鼓 Telephone drum (一枚組CD)
¥2,500
レーベル: Yabuki Records 型番: YBK-004 2023年1月リリース。 ドラマー、パーカッショニストの山㟁直人のサードソロ・アルバム。スプリングドラムから着想を得て太鼓と太鼓をバネで繋いだ電話太鼓。福島県会津若松にあるAvant Chop Studio にてエンジニアにアキオ ジェイムスを迎えて録音された三曲をアルバムに収録。特製和紙に包まれた凝った装丁。Cover art, design by Taiki Yuzawa 島田コメント: 「太鼓」というよりは、極めて音響的。 未開封新品。
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Lauri Hyvärinen Sergio Castrillón 山㟁直人- Love Hotel Blues (一枚組CD)
¥2,500
レーベル: Yabuki Records 型番: YBK-002 2021年11月リリース。 フィンランドのギタリストLauri Hyvärinen、コロンビアのチェリストSergio Castrillón、そしてパーカッショニスト山㟁直人のトリオによる岡山Cafe Moyauに於ける、2019年10月のライブ録音。山㟁の、叩く事を排するかのような「軋み」「擦り」に共演者が呼応する演奏が、ここに成立しています。激烈な瞬間も有るが、終始渇いた音響が支配し、そこには繊維質の細かなテクスチャーも感じられます。 クレジット表記のエンボス加工、および特製和紙による装丁。 未開封新品。
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Tempus Novum XIII on the Disc (1枚組CD)
¥1,980
SOLD OUT
型番: TEMPUS-001 Tempus Novum は1990年に東京で結成された日本の若い作曲家のグループ。30年以上が経過したが、これは2003年にリリースされた、電子音楽のみを収めた作品集。2曲目の粘着性、3曲目のノイズ的ですらある鈴木治行、 5曲目のヨーロッパの鐘の音が響き渡る街角で収録されたと思しき田中吉史作品が印象的。現在、各人とも器楽作品の作曲に専念している故、貴重なCDといえる。 未開封新品。
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mori-shige (森重靖宗) - fukashigi (1枚組CD)
¥1,650
自主制作盤 型番: MRSG-501 2023年現在はヴォイスによる即興表現を追求し、また、灰野敬二率いる不失者のエレクトリックベースギター奏者でもある森重靖宗の、チェロによる即興演奏を中心にしていた活動を経て塾考された、チェロソロとピアノでの演奏も含む第一作。ピアノもバリバリ弾いたりせず、打鍵の鋭さを追求した音響的といえる素晴らしいもの。短めのテイクの集積なのも緊張感が持続しているので良い。 推薦盤。未開封新品。
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森重靖宗 - Ruten (1枚組CD)
¥1,650
自主制作盤 型番: MRSG-502 2023年現在はヴォイスによる即興表現を追求し、また、灰野敬二率いる不失者のエレクトリックベースギター奏者でもある森重靖宗の、チェロによる即興演奏を中心にしていた活動を経て塾考された、チェロのソロのみによる第二作。終始ギシギシと軋むような特殊奏法での11テイクは、オンマイクによるデッドな録音で、そのテクスチュアを最大限に引き出している。 推薦盤。未開封新品。
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冷泉 - 異速度 Different Speeds (一枚組CD)
¥1,980
レーベル: Edition Zeroso 型番: ZRS - 001 2019年リリース 国内インディペンデント・レーベルの最深部「0奏」。レーベル第一弾は、ファウンダーの1人・冷泉によるエクストリームなミニマル作品『異速度(Different Speeds)』CD。作品のイメージと共振するシンプルで静かな雰囲気の厚紙スリーヴに、活版印刷をほどこした仕様。 和音の響きがシンプルに繰り返され、残響は形を変えながらヒスノイズに淡く崩れていく。そしてゆっくりと耳は開き、イメージは拡張していく。 「音響的には極めて限定的でありながらも、素材と素材の間隔が常に揺れ動いていることからくる不安定な感覚に身を委ねていると、時間はあっという間に過ぎてゆくだろう。このシリーズにおいては、響きを聴くというよりも、音と音の狭間に生じる時間の伸縮/関係性に聴き入る耳が求められる。」(鈴木治行) ― ライナーノーツより 島田コメント: 時間の心拍音 未開封新品。
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松平敬 - エクステンデッド・ヴォイセス (1枚組CD)
¥2,530
レーベル: Edition Omega Point 型番: OPX - 013 ソロはもとより、チューバとのユニット「低音デュオ」などでアヴァンギャルドな作品を頻繁に演奏する、日本の声楽家としては稀有な存在であるバリトンの松平敬の、実験主義エッセンスが凝縮された入魂の企画! 米国Columbiaの一部門だったOdysseyレーベルからコンピレーション・アルバムのLPでリリースされた'Extended Voices'には、Pauline Oliveros、Morton Feldman、John Cage、Alvin Lucierら実験音楽界の重要作家が「声を拡張した」作品を提供した。今回はこれに収録されていた一柳慧作曲の、電子音と変調された声による《エクステンデッド・ヴォイセス》のテープパートを入手したため、バリトン歌手・松平敬に依頼してオリジナルとは違う方法でのリアリゼーションを行った。これを中心に、松平の選曲による実験的な作品と自身のオリジナル作品を加え、オリジナルLPへのオマージュという意味を込めて「拡張された声の作品集」として構成した。 tr.1_一柳慧《Extended Voices》(新バージョン#1) tr.5_一柳慧《Extended Voices》(新バージョン#2) 本作品のオリジナルのスコアは所在不明であるが、LPの音源や、Alvin Lucierによるライナーノートに書かれた情報から、作曲者の意図した演奏の「復元」を試みたのが本録音である。 ライナーノートによると、オリジナル・スコアには、様々なカーブのグリッサンドや持続音がスコアに記載されていたことが分かるので、乱数によって36種類のグリッサンドを決定し、それを格子状に配置した演奏用のスコアを作成した(fig.1参照)。これを縦横、斜めなど自由な順序で演奏し、いくつかのイベントを休符として解釈することで、音の密度をコントロールした。 ライナーノートには、補助楽器や、電子変調によって声の音域、音色などを拡張させる(=extend)ことも書かれているので、LP盤の演奏の雰囲気を参考に、しかし私ならではの表現を試行錯誤した。'新バージョン #1'は、強めの電子変調を施した声を2声部重ねたもの、'新バージョン #2'はピッチ変調のみを使用し、生の声に近い印象を保持したものを3声部重ねたものである。 tr.2_ジョン・ケージ《龍安寺》 様々な楽器のための版が存在するこの連作中、唯一の声楽ヴァージョンである。長方形の枠の中に曲線が描かれたスコアは、見た目には龍安寺の石庭を思わせるが、声楽版においてはこの図形が声明のように音化される。(スコアに明記はされていないが)女声の低声による演奏を想定して作曲されたこの版は、男声でそのまま演奏するとテノールの音域になってしまうため、この声明風のキャラクターは損なわれてしまう。この雰囲気を保つため、本演奏では(通常の声楽曲でも一般的に行われているように)全体をそのまま1オクターヴ下げ、バスの音域で演奏した。 tr.3_松平敬《白い少女》 本作品のタイトルは、春山行夫が1929年に発表した詩集『ALBUM』の一編からの引用。この詩は「白い少女」という言葉を6回×14行繰りかえすだけ、という特異な構成を持ち、視覚的なインパクトも強烈だ。「白い少女」と語った音源のループにディレイをかけるだけという、本作品のミニマムな仕掛けは、この詩の反復構造を音楽化したものである。そこに、もう一つの単純な仕掛けを掛け合わせることによって、その反復構造が無化されてゆく。 tr.4_松井茂《★》 《★》とは、50首からなる連作短歌のタイトルである。すべての短歌は、あるアルゴリズムに従い、五七五七七という短歌のフォーマットに「一」「二」「三」という3つの漢数字が当てはめられている。本リアリゼーションでは、この連作短歌を低(一)、中(二)、高(三)という3つのピッチから構成された「楽譜」であると解釈して、打楽器で演奏した。短歌によって音の定位が左、中央、右と変化するが、こちらは複数の短歌の構造から導き出されている。 松平敬 プロフィール 愛媛県生。東京藝術大学卒業、同大学院修了。2007年の《シュピラール》の演奏に対してシュトックハウゼン賞を獲得する。クセナキスなど全曲前衛作品ばかりによるリサイタル、無伴奏独唱曲または電子音楽との共演のみによるコンサートなど、独創的な企画が話題を呼んでいる。2012年のサントリー芸術財団サマーフェスティバルでのクセナキス《オレステイア》公演での壮絶な歌唱は、新聞各紙などから高い評価を得た。聖徳大学、文教大学講師。低音デュオおよび双子座三重奏団のメンバー。 推薦盤。未開封新品。
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鈴木彩文 増渕顕史 - Featherland (1本組カセット)
¥1,430
SOLD OUT
レーベル: Union Pole Tapes 2023年2月リリース ヴォイス・アーティストの鈴木彩文とギタリスト / 即興演奏家、増渕顕史によるデュオ作品!本作は “Featherland”という架空の場所の賛美歌やフォークソングをモチーフに、生声とアコースティックギターのインプロヴィセ―ションにより制作されたカセットリリース。静謐かつ神秘的な鈴木の声と共に、増渕のこれまでの演奏の中でもまた、新たな一面が感受できる作品に仕上がっている。 未開封新品。
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ONNYK - Early Electronic Works (1枚組CD)
¥1,760
SOLD OUT
レーベル: Edition OMEGA POINT 型番: OP-0016 即興演奏の世界では知る人ぞ知る東北のフィクサーであり、「第五列」などの名義で1970年代から活動してきた重鎮。海外の演奏家との共演も含め、膨大な演奏の記録が残っており、彼は現在その資料整理中である。その中で発掘された最も初期の電子音楽をリリース!アカデミズムとは無縁の手軽な機材で、興味のおもむくままに繰り出されるチープな電子音は、しかしそれがゆえに純粋な面白さに満ちている。 もう亡くなった友人が、国産民生機として最初期のシンセ、ローランドのSH1000を貸してくれたのは18歳の時だった。 「変な音」を出したかった者にはシンセは福音だった。その意味で私は通常の楽器や、日用品からも如何に変な音を出すかを、昼夜問わず研究して、家族に迷惑をかけていたのである。 私は一回だけ多重録音できるラジカセを使って色々実験を始めた。また私は当時、複数のエフェクターをつないだマイクをハウリングさせることが好きだった。エフェクターを操作する事でハウリングがパターン化して変化する。こうして、単音しか出ないシンセサイザーのピンポン録音と、ハウリングパターンのカセットを多数作った。 トラック1は、それらをミックスしたものだが、20〜21歳の頃にやった。完全に左右のトラックの音が違うのは、ミキサーが無かったので、一つのレコーダの左右のチャンネルに同時に違う音を入れ、モノラルで聴けばいいやという安易な発想だったのだ。 トラック2は80年代にはいってから、エフェクターのループをまたやったものだ。器材が増えたので操作できるところが増えた。マイクは使わなくなった。ライン録りだから「きれい」にとれる。しかし、以前の方法で起きていたマイクの位置、角度などによる微妙な変化が失われた。自分の位置や姿勢の違いでも変化が出たのだ。 当時は全てアナログ機器。ループを作るにもエフェクターの繋ぎ方で変わる。どうすれば複雑な変化が出るかを、繋ぎの順番を変えて探求した。 エフェクターのループは、演奏というべき要素とインスタレーション的要素がある。エフェクターのツマミをいじくることが「演奏」だし、放置しても終わらないのは後者だ。しかし触れなくても勝手に変化していく。それはやはり電池の消耗によるだろう。そういう「鑑賞」の仕方もある。 tr.1 Electronnyk 1976_31’50" tr.2 Electronnyk 1983_26’18" 未開封新品。
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永井清治 - Electronic Works スペシャルエディション #1 (1枚組CD + 復刻版ポスター)
¥2,700
SOLD OUT
レーベル: Edition OMEGA POINT 型番: OP-0017 永井清治は1969年のタージマハル旅行団結成時のオリジナルメンバーの一人である。タージマハル以後の1970年代後期からはインド音楽に傾倒し、本場でシタールを習得したが、同時期にコンピューターでの音楽制作も始めていた。この作品は交流があった岩手・盛岡在住の即興演奏家ONNYKが保管していた、その当時の作品である。パソコン自体はあったとはいえ、現代の洗練された音楽制作環境とは程遠い状況で作られた30分もの長尺の2曲《ミディアム》と《海》は、彼自身のコンピューター音楽の原点といえるもの。永井氏ほか関係者からの聞き取りを反映したONNYKによるライナーに加え、永井氏も参加した彼の企画のイベントの写真や資料など、それ自体70-80年代実験音楽シーンの一部でもある。 ※ 即興演奏家ONNYKは、音楽・美術・詩などの作家を巻き込んだ不定形な団体「第五列」の中心的人物である。1979年夏に1週間にわたるイベント「第五列週間!」を企画し、その時に永井氏を招いてシタールのコンサートも行われた。このスペシャル版#1はそのイベントのポスターの復刻版(20%縮刷、41cm x 41cm、6つ折り)とCDををセットにしたもの。ポスターはONNYKと詩人の高橋昭八郎のデザイン議論から生まれたもので、時代の空気を凝縮し暑苦しくも引き込まれる!限定70。 未開封新品。
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氏家啓雄 - 初期サウンドインスタレーション作品集 スペシャルエディション版 (3枚組CD + 1CDR ボックスセット)
¥8,000
レーベル: Edition OMEGA POINT 型番: OPA-028SP 2023年3月リリース 1980年代初頭、日本のサウンドアート黎明期の牽引者であった芦川聡と吉村弘を中心に、何人かの作家たちが展覧会で作品を披露し始めていた。とりわけ30歳の若さで夭折した芦川は、当時東京・西武美術館の付属ショップ、アール・ヴィヴァンに勤めており、海外の環境音楽、実験音楽の資料やレコードをいち早く紹介。芦川を慕って作家たちが出入りし、新しいムーヴメントの母胎となっていた。 氏家啓雄(1959年生まれ)もその一人で、多摩美術大学の学生として、秋山邦晴の「現代音楽論」ゼミを聴講していた。 その成果品として3つの作品を残していた。高橋アキが保管していた、秋山の遺品カセット群の中にそれらが発見され、ここに紹介する。サウンドアート初期の音資料は、吉村弘や鈴木昭男などごく一部を除いてはほとんど顧みられておらず、極めて貴重である。カセットの作品の他に、写真が残っていた作品についても可能な限り概要を紹介している。 CD 1 Displayed Music / 1981 - 82 tr.1, 2 : Aeolian Harp 木製の角筒内部にナイロン弦が4本張られ、その下部の開口部に風を送り、弦の振動が角筒で共鳴し増幅されて音が発せられる。 tr.3 : 6 Sound Tubes 発振器とスピーカーが内蔵されたアルミチューブ6本の持続音が、さまざまな組み合わせで鳴らされる。観客がピッチを操作することもできた。 tr.4 - 6 : Repetition Harp (take 1 - 3) 箱内部に2~4本の弦が張られている。それをモーターで回転する円盤に付けられたツメが弾く。 tr.7, 8 : 18 Sound Tubes 空間各所に、音程が調整できる発振器とスピーカーを入れたアルミチューブを配置。 CD 2 Sound Scape - Diffuse Music / 1983 東京・町田市の丘陵地帯の、小さな窪地の底の公園近辺で、意図せず発生する環境音を作品とすべく録音した作品。 窪地は大きなパラボラとなり、蝉の声、 吹奏楽部の練習音、航空機の通過音、どこかの家の工事の音などが混じり合い、拡散 (diffuse) する。 CD 3 Object of Sound ‒ Sound of Object /1983-1984 tr.1: Bell / 1983 素焼きの壺の口に差し込まれた、天井から吊られた真鍮棒と、モーターによって回転する真鍮のパイプが接触する。その接触音と、それぞれの壺に棒が当たる音が間欠的に響く。 tr.2 : Piano / 1984 円盤上に張られた136本のピアノ線を、回転するバーから吊り下げられた2本の金属棒がなでていく。 tr.3 : Organ / 1984 円形に並べられた素焼きの壺から、発振器の音を響かせる。 tr.4 : Air waves / 1983 ウラベノリコと石井由美子による布のインスタレーションに提供された、点描的な音による環境音楽システム。 ※ スペシャル版では、東京六本木のストライプハウス美術館での、カセット作品以外の作品の展示風景を収録したビデオからの音源と、氏家の後期の代表作である”Background Music”を収録したCDRをボーナスとして追加。彼が保管していた”Background Music”に関する当時の写真や資料は美術館にも残っておらず、非常に貴重である。茶色の箱入り、限定60。 未開封新品。
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大上流一 中村としまる - Ceramic Soul (1枚組CD)
¥1,650
レーベル: Raw Tonk Records 型番: RT057 2022年リリース 近年注目の、英国の即興音楽の新世代によるレーベルRaw Tonk より、ギタリスト大上流一と中村としまる のデュオ音源が入荷。2021年3月、水道橋Ftarriに於けるライブ録音。大上のエレクトリックギター、中村のノーインプットミキシングボードからは、それぞれに一様ではない音の塊の数々が断続的に放出される。アンプリファイされた音ではあるが、そこに聴き手を突き放すような壁は無く、不思議な拮抗と演奏の妙を感じさせるデュオ録音となっている。 未開封新品。
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ヒグチケイコ 山㟁直人 (1枚組CD)
¥2,000
山猫レーベル 型番: Wildcat House 007 2023年1月リリース Keiko Higuchi ヒグチケイコ voice, piano Naoto Yamagishi 山㟁直人 drums, percussion cover art by Junko Yamamoto “Fragment of Time” ヴォイスパフォーマー、ヒグチケイコとパーカッショニスト山㟁直人のデュオによる、2022年9月に埼玉の山猫軒でのライブ録音。録音も秀逸で、山㟁の鮮烈なパーカッションとヒグチの鬼気迫るヴォイスによるデュオパフォーマンスが、目の前で繰り広げられているように感じられます。両者の他の関連CDも、当ショップで取り扱っていますが、こちらも推薦盤です。 とにかく無心で聴くのみ。 未開封新品。
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一柳慧 + 小林健次 - デュオ・リサイタル (2枚組CD)
¥3,300
SOLD OUT
レーベル: Edition Omega Point 型番: OP-0014 1961年に一柳慧がアメリカから帰国して間もなく、草月アートセンター主催で行われたこのコンサートにおいて、欧米の前衛音楽やケージ、そして一柳自身の作品と前衛思想が直接開陳されることとなった。特にライブエレクトロニクスや小野洋子のヴォイスがハードコアなノイズ的演奏を繰り広げる一柳作品がスゴイ!この半年後に初来日を果たすケージのコンサート・ツアーにおいて、日本の音楽界はより大きな「ショック」を受けることになるが、一柳らの演奏会はまさにその前夜の静かな衝撃であった。ジャケには杉浦康平デザインによるコンサート案内チラシをあしらい、時代精神も塗り込んだ入魂リリース! DISC 1 track 1: シルヴァーノ・ブソッティ「ヴァイオリンのための音楽」/ 9'18" ブソッティはイタリア生まれの作曲家にして、演出家、デザイナー、その他ひじょうに多彩な人物として知られる。早くから図形楽譜を用いた作品を書いているが、その楽譜は視覚的なおもしろさをも持っている。この演奏ではヴァイオリンはあらかじめ(小林によって?)多重録音されたテープを使い、さらに生演奏によってピアノや打楽器、オブジェをいじる特殊なものとなっている。 track 2: モートン・フェルドマン「ヴァイオリンとピアノのためのデュエット」/ 9'55" ケージとともにニューヨークの実験音楽を代表するフェルドマンは、また弱音の作曲家として、また、図形楽譜を考案したエピソードはよく知られている。多作家だが、その作品のタイトルはしばしば無味乾燥な楽器編成のみが記される。 track 3: 一柳慧「ザ・パイル」+「弦楽器のために・第2」/ 19'06" 「ザ・パイル」は任意の編成による。このコンサートでは作曲家自身によるピアノの内部奏法と、小野洋子によるヴォイスによって演奏されるが、エンジニアの奥山重之助がアシストし、唯一本格的なライヴ・エレクロニクスを用いた演奏になったという。ケージの作品でしばしばおこなわれるように、この作品でも同時演奏がされており、それが小林健次による「弦楽器のために・第2」。楽譜に記されたインストラクションはただひとつ---「全体を通して一つの音のみを奏する」。1960年代のみならず、現在もしばしば演奏されている作品である。 track 4: アントン・ヴェーベルン「ヴァイオリンとピアノのための4つの小品」作品7 / 5'18" シェーンベルク、ベルクとともに新ヴィーン楽派の1人であったヴェーベルンは、フェルドマンに先立つ弱音の作曲家であり、また、きわめて意識的な音色への志向を持っていた。本作は他の演奏曲目とは異なり、第二次世界大戦、いや、第一次世界大戦以前の1910年という早い時期に作曲されている。 track 5: ラ・モンテ・ヤング「ヘンリー・フリントのための561」/ 11'24" のちにミニマル・ミュージックと呼ばれるようになる音楽を生みだす作曲家たちのひとりであるラ・モンテだが、フルクサスに加わっていたことも忘れてはならないだろう。本作はそうしたコンセプチュアルな作品であり、事前に指定した任意の回数だけおなじ音を発する。なお、ヘンリー・フリントもおなじフルクサスに加わっていた1940年生まれの音楽家。 DISC 2 track 1: ジョン・ケージ「34'46.776”」/ 31'33" 1954年に作曲され、同年10月17日、ドナウエッシンゲン音楽祭において(「ピアニストのための31'57.9864」との同時演奏により)初演。後年出版されたスコアは「1人のピアニストのための34’46.776”」という題名になっているが、この録音でも一柳慧のピアノに小林健次のヴァイオリンが加わり、かつ当時の資料には記されていない、女性の英語および日本語のナレーションも聞こえる(これは小野洋子によるものと思われるが、確証はない)。おそらく一柳がこの作品の初期の上演方法を参考にしつつリアライズしたのであろう。コンサート告知資料ではもうひとりのピアニストとして高橋悠治の名があるけれども、高橋悠治によれば、同時演奏の打診はあったものの、技術的な理由から直前にキャンセルしたという。 - 曲目解説:小沼純一(音楽批評) 未開封新品。
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多井智紀 - Paraphrase on Shichikushoshinshu[1664]:《糸竹初心集》によるパラフレーズ (1枚組CD)
¥1,650
レーベル: Ftarri Classical 型番: ftarricl-662 2022年12月リリース 多井智紀は1982年生まれ、東京在住のチェロ奏者。クラシック音楽 / 現代音楽をメインに、即興音楽や古楽を含む多方面での演奏活動を続ける気鋭の音楽家。チェロ以外に、自作電気楽器やヴィオラ・ダ・ガンバの演奏もおこなう。 『糸竹初心集』は、江戸時代の1664年に出版された、一節切尺八、箏、三味線の三種類の楽器の入門書で、当時流行ったと思われる歌の歌詞と指使いが掲載されている。多井は、『糸竹初心集』の(日本最古のものである)三味線「譜」を演奏するために、新たに楽器を作ることを決意。こうして自作の電気弦楽器coiled celloを制作し、2021年に『糸竹初心集』三味線「譜」を演奏するコンサートを数回おこなった。そのひとつが2021年6月20日、東京「Ftarri」でおこなわれ、本アルバムにはその52分の演奏1曲を収録している。 実際に演奏するにあたって当時の楽譜の情報は不十分なのだが、多井は自作楽器を使うことで独自の発想を巧みに表現し、『糸竹初心集』に掲載された三味線「譜」全10曲を通しで演奏してみせる。自作のビーチボール・エアバックを繋いだ鍵盤ハーモニカを調子笛の代用とし、それが柔らかな持続音を奏でる一方で、接触不良のような切れ切れの音を多く放出するノイジーなcoiled celloが威力を発揮する。多井のチェロ奏者としての技量と、豊かな発想力・表現力が生み出した超話題作。 未開封新品。
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秋山徹次 / 岡川怜央 - Metaphor of Metamorphosis (1枚組CD)
¥1,650
レーベル: Ftarri 型番: ftarri-966 2022年9月リリース 限定200部 秋山徹次:エレクトリック・ギター 岡川怜央:エレクトロニクス ギタリスト / 即興演奏家、秋山徹次の2021年の好調ぶりを記録した東京 Ftarri でのライヴ録音を、画家の水田茂夫が描き下ろした絵をCDジャケットにフィーチャーしてリリースする三部作の一枚。エレクトロニクス奏者の岡川怜央と、2021年6月21日に Ftarri でおこなったデュオ・コンサートでの25分前後の2曲を収録。 岡川は環境音やノイズなどを使ったコラージュ作品を海外のレーベルから多数リリースして知られるが、エレクトロニクスを使った即興演奏もおこなう逸材。岡川の静的な持続音主体のサウンドと、秋山のエレクトリック・ギターが繰り出すサイケ感を伴った動的で硬質なサウンドが対照を成し、大きな効果をあげている。 未開封新品。
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坂田明 / 池田謙 - GAUCHE (1枚組CD)
¥1,650
レーベル: Ftarri 型番: ftarri-960 2022年12月リリース 限定300部 坂田明:アルト・サックス、クラリネット、鈴 池田謙:シンセサイザー 日本フリージャズ界の至宝、アルト・サックス / クラリネット奏者の坂田明。一方の池田謙は、長年ニューヨークとロンドンに住み、2020年にロンドンから帰国後は東京を拠点に活動する音楽家。池田は2021年に、Ftarri レーベルから中島吏英とのデュオCD『Signal and Signaless』をリリース。坂田の Ftarrri からのリリースは、本アルバムが初となる。 2022年5月21日、坂田明と池田謙は東京「Ftarri」にデュオ出演。本CDには、その時の29分と36分の即興演奏2曲を収録。坂田はアルト・サックス、クラリネット、数種類の鈴を、池田はシンセサイザーをそれぞれ使用。坂田といえば、古くは山下洋輔トリオでのように非常にパワフルで激しい演奏というイメージが強い。しかし、本作ではそれとは異なる坂田を聴くこととなる。柔らかな音色の電子音が持ち味の池田の影響もあってか、坂田は終始、穏やかで淡々とした吹奏を披露する。まさに泰然自若。演奏の中盤では、静寂な空間に鈴を響かせ、虚心のムードはいやが上にも高まる。坂田と池田のふたりの音楽性がいい塩梅に融合し生まれた秀作。 未開封新品。
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沼尾翔子 - Live at Ftarri -- Lena (1枚組CD)
¥1,650
レーベル: Ftarri 型番: ftarri uta 220 限定200部 2023年2月リリース 沼尾翔子は自ら作詞作曲し、ギターを弾きながら歌うシンガーソングライター。アイルランド、ダブリンのDublin CityUniversityでジャズを中心としたヴォーカルと作曲を学び、2021年に帰国。ソロはもとより、伊藤シュンペイとのデュオephemeronや、遠藤ふみ、阿部真武、白石美徳とのカルテットUquwaにも参加し、音楽活動を活発化させている。 沼尾は2022年8月21日と22日、東京Ftarriのスペースで即興演奏(21日)、ギター弾き語り (22日)の2日連続公演を実施。本CDは、そのギター弾き語り公演での演奏8曲を収録。最後の2曲では、沼尾は歌のみに専念し、遠藤ふみがピアノ伴奏としてゲスト参加。Ftarriのギターアンプが不調で、前半4曲には微細なノイズが混入するアクシデントが発生。特に4曲目ではノイズがはっきりと聞こえ、まるでエレクトロニクス奏者と共演しているかのような様相を呈して、逆に面白い効果をあげるという一幕も。 沼尾翔子にしか出せない妙味あふれる曲が並び、心に沁みる。特に11分を超える最終曲「つづみ」は、最後を飾るにふさわしい名演。 未開封新品。
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遠藤ふみ - つめたい光、あたたかい青の中 (1枚組CD)
¥1,650
レーベル: Hitorri 型番: hitorri-969 限定200部 2023年2月リリース 遠藤ふみ:アップライト・ピアノ 東京在住の遠藤ふみは、2017年からジャズや即興音楽を中心に音楽活動をおこない、そのミニマリスティックで個性的な演奏が大きな話題を呼ぶ注目のピアニスト。2020年9月以降 Ftarri にも頻繁に出演している。 Ftarri レーベルには、どちらも2022年リリースの池田拓実CD『Musical Procedure』(Ftarri Classical, ftarricl-663) と徳永将豪CD『Masahide Tokunaga』(Hitorri, hitorri-970) の2枚に参加しているが、遠藤名義のCDリリースはなかった (2022年には日本の zappak レーベルから、すずえりとのデュオCD『トイピアノ即売会』をリリースしている)。その一方で、2022年夏に東京 Ftarri のスペースにあるアップライト・ピアノを使い、遠藤はソロによる即興演奏を2度にわたり無観客で録音。今回、その録音から5曲を選んでCDを発売することとなった。 1960年代の古いアップライト・ピアノを使用し、しかも防音設備のない部屋での簡易レコーディングという、良いとはとても言えない環境が録音のクオリティに影響を与えてしまっている部分は確かにある。しかし、遠藤の演奏には、その欠点すらも帳消しにし、そんなことはお構いなしに聴く者に感銘を与えずにはおかない凄みと強烈な個性がある。必聴です!! 未開封新品。 島田コメント: 頗る推薦盤
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Colette Roper - piano pieces (1枚組LP)
¥3,400
SOLD OUT
Art into Life、2023年3月発売の新作。過去にベルリン、現コペンハーゲン拠点のTochnit Alephとの共同リリース。 レーベル: Art into Life / Tochnit Aleph 型番: AIL018 / TA173 彫刻やレディメイド作品で知られる現代美術の偉人Dieter Roth。多くの名作及びカルト盤を残した自身主宰のDieter Roth's Verlagより1979年にリリースした謎の演奏家Colette Roperによる唯一作[Piano Pieces]を初復刻。ジャケット表側には黄色を背景とした手描きの蝶、裏側には花束を持った女性と詩、そして演奏は躓きながらも朧気なパターンを続けるヒスノイズにまみれたピアノソロという、素朴な美しさと多くの謎めいた要素が様々な想像を掻き立てる稀有なアーティストレコード。 Jos Smoldersによる2022年リマスタリング版を収録。LP版はDLコード付き。Tochnit Alephとの共同リリース。 未開封新品。
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Colette Roper - piano pieces (1枚組CD)
¥2,000
SOLD OUT
Art into Life、2023年3月発売の新作。過去にベルリン、現コペンハーゲン拠点のTochnit Alephとの共同リリース。 レーベル: Art into Life / Tochnit Aleph 型番: AIL018 / TA173 彫刻やレディメイド作品で知られる現代美術の偉人Dieter Roth。多くの名作及びカルト盤を残した自身主宰のDieter Roth's Verlagより1979年にリリースした謎の演奏家Colette Roperによる唯一作[Piano Pieces]を初復刻。ジャケット表側には黄色を背景とした手描きの蝶、裏側には花束を持った女性と詩、そして演奏は躓きながらも朧気なパターンを続けるヒスノイズにまみれたピアノソロという、素朴な美しさと多くの謎めいた要素が様々な想像を掻き立てる稀有なアーティストレコード。 Jos Smoldersによる2022年リマスタリング版を収録。Tochnit Alephとの共同リリース。 未開封新品。
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archeus - archeus (1枚組CD)
¥2,000
レーベル: haang niap records 型番: HAANG-004 ヒグチケイコ(vocals)、内田静男(bass)、TOMO(hurdy gurdy)によって結成されたグループ、archeus(アルケウス)。 ボーカル/ボイス、ベース、ハーディーガーディーという異色なトリオ編成での演奏は、静寂と間(ま)を感じさせる繊細な音のゆらぎ、忘れられた名もなき言語の発声、不協和な音塊のインタープレイ、ミニマルな反復の魔術、ダークで濃密なドローンなど、様々な表情の化学反応を引き起こす。 テキスト・リーディングでの即興演奏も試みており、あたかも響きを獲得した言葉たちが言霊として現れ、音ともに溶けていくようである。 瞬時の演奏を剥き出しでスタジオ録音した鮮烈なデビュー作。 スタジオ即興4トラックを収録。 未開封新品。 島田コメント: 頗る推薦盤
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Amenonuvoco - Fafrotskies (一本組カセット + ポスター他)
¥2,100
レーベル: KODANUKI PRESS 型番: KPC-017 ソロプロジェクトEmbudagonn 108で知られる美術家 瘡原亘と、羽鳥智のユニットAmenonuvocoの2023年新作。本作 "Fafrotskies" の意味するところは、"怪雨"と呼ばれるもので、動物や魚などその場にあるはずのないものが空から降ってくる現象の事であり、それをテーマに、メンバー二人が録音素材をやり取りして作り上げた奇妙な即興演奏を繋ぎ合わた小曲群をカセット両面に収録。一点ずつ異なるハンドメイド特殊パッケージの限定36部の作品。カラーポスターと二枚のインサートが付属。 未開封新品。